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「ここ一番」に強くなれ!

「ここ一番」に強くなれ! 三田紀房著

例の「ドラゴン桜」の著者である。
こういう「厳しい」本が欲しかった(笑)
まさにマゾにはうってつけの本だ。

本書から三田氏のリアリストぶりがうかがえる一冊。
リアリストゆえに奇策に走らず終止王道を説いているが、
そこに新鮮な風を感じるのがなかなか不思議。

人間が本番に弱い理由を
「普通」がこなせていないことに言及する。

先日友人と話をする機会があったのだが、
彼はセミナーで「ビジネスマンのマナーとしてレスは1時間以内!」
と言ったことを説いている。

どんな職種、立場であれマナーと呼ばれる王道は存在する。
そこには「気持がいい」では表現しきれぬものを秘めているからこそ重要である。

信用・印象・評価・等等・・・。

「普通」というものに対するパラダイムシフトが本書の肝でもある。
一切の甘えを切り捨ててはいるが、根性論に走らぬそのバランス。

彼曰く、勝負強さに運もメンタルも関係ないそうだ。
基礎も出来ぬうちにかっこの良い応用ばかりを求めると
それこそ運やメンタルが必要以上になってしまう。
それを戒める一冊である。
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本当に頭がよくなる1分間勉強法

「1分間勉強法」  石井貴士著

今回のキーワードは
1分間・視覚化・カラーバス・反復
である。

端的に言うと
「何度も復習して反復することで定着する」
という内容なのであるが、
本書のすごいところは
一回一回にかける時間が1分間であるという点だ。

長文というものはじっくり一字一句読んでいても頭には入らない。
ある程度のスピードというものが必要になってくる。

たとえば英単語を覚えることを例としよう。
1分で1個の英単語を書きなぐり、1時間で60個覚えたとしよう。
実際テストしてみると、大して覚えていないことに愕然とするはずだ。

問題は、一つ一つの単語にかけた時間ではない、ということだ。
重要なのは、ひとつの単語を何度繰り返したか、である。

要するに、1秒で英単語1つを読み、1分で60個に目を通す。
それを1時間で「60回反復」することが大事なのだ。

なるほどなるほど。
実際どのように1分間にまとめるのか、ということは本書を参考されたし。

ここからは電電の私見となる。
序盤は1分間勉強法がいかに素晴らしいかをつらつら書いており、
もったいぶった構成に若干イラっときた(笑)
ただ、この手法自体が有効な所以が理解できよう。

工夫することでこの1分間勉強法は「持ち歩く」ことが可能だ。
実際1分という時間を捻出することは非常に容易く、
努力するという言葉からはかなりかけ離れたものを感じさせる。

繰り返しが苦手な人ほど、その苦手意識を軽減する一助になる一冊である。
反「道徳」教育論 (PHP新書)

反「道徳」教育論
山口意友著

平等偏愛にメスを入れる一冊。

学芸会で桃太郎が数十人出てくる喜劇。
運動会の徒競争でみんな1位の喜劇。
学期末の通知簿でオール5の喜劇。

みんな仲良し。命は地球より重い。
みんな助け合って譲り合って、みんな一緒。

学校や家庭でそう教えるも、現実との乖離は否めない。
そこを鋭く追及する。

格差社会や夫婦別姓、死刑制度や死生観など
デリケートな問題をテーマにしているだけに
そのズバリ批判はなかなか爽快な部分が多い。

リアリスト、というのもまた違う。
著者自身は法律でも憲法でもない部分に「美学」を求める。
どんなものが美学なのか、ということではない。
自分なりの美学を研ぎ澄ましているのか、ということが重要なのだと言う。

武士の美学、騎士の美学、若者の美学、女の美学、政治家の美学、技術者の美学。
人間の個性は知識や容姿よりも、この「美学」にこそ現れるのだと。

おおお、言うねぇ(笑)
なかなか好きだよ、そういう考え方。

日本において、かなり多くの行動や思想は「自由」が与えられている。
思想の自由、言論の自由、就職の自由などなど。
そんな中で著者が問題視しているのは

「他人に迷惑をかけなきゃ何したってどうなろうと関係ないし、自分の自由じゃん。」

という「美しくない」セリフをしゃあしゃあと言う輩なのだそうだ。

コンビニの前に座り込んで煙草を吹かす人。
「見せパン」と称しパンツ丸出しで歩く高校生。
朝のラッシュに電車内で平気でアダルト雑誌を読む奴。

わざわざ法律で裁くまでもないが何かと迷惑な人々。
でも実害を被ったかというとそうでもない。
そういう人々にこそ「己の美学」という概念が必要なのだと説く。


また「平等」という言葉の「都合のよい捉えかた」にも言及している。
何がどのように平等なのかを考えず、
都合のよいときに「平等じゃない!不公平だ!」と唱えることが問題であるとする。
実はこれに関しては、かの有名な福沢諭吉が答えを出している。

天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらずと言えり。

非常に有名な言葉であるが、文脈を知らなければただの平等主義である。
そのあとの文章が非常に大事なのだ。

なのに貧富の差もあれば身分の差もあり、
まさにそれらは雲泥の差である。
なぜかと問えば答えは明白。
賢人と愚人の差は「智」のあるなしによって決まるからだ。
そしてその差は「学ぶか学ばないか」によって決定されるのだ。(電電意訳)

だからこそ福沢諭吉はこの本のタイトルを

「学問のすすめ」

としたのである!
スッキリー!
平等というのはあらゆる自由が許されたり、
税金額がいっしょだったりとか、
生まれが違うとか、
そういったチャチなことではないと仰っているのだ。

リアリストながら堅実ですねぇ。さすがは一万円!

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」
石田淳著

ひたすら「行動を起こす」ことに重点を置いた本。
序盤では「行動を起こせない理由」を
動機付けの良し悪しから述べている。
動機付けをうまくできないと行動できないのはわかるが、
具体的にどういうのが悪い例なのかを言及している。

また、なるべく万人に使える手法にするべく
どのように動機付けしたのち「継続」するかを詳細に述べており
結構使えそうな項目が多かった。

石田氏の
「食欲を満たすように行動する」
というのはなかなかうまいセリフだ。

中に出てくる手法はどれもシンプルなものばかりであり、
一歩間違うと「それくらいやってるさ」となってしまいそうである。
しかーし、シンプルだからこそ見えない落とし穴があることを示唆している。

「収入を上げるために仕事をがんばる」
「昇進するために契約をたくさん取る」

もっともらしい動機と行動対象だが、
本書では「動機の設定ミス」となる。
どうしたらいいのか詳細は購入されたし(笑)

先日書いた「くさび」の記事に通じるところもある。
また、この実行力には「意思の力」や「精神力」が必要ないというのも
なかなか面白いところだ。

「脳にいいこと」だけをやりなさい! 

「脳にいいことだけをやりなさい!」
マーシー・シャイモフ著 茂木健一郎訳

人間が「幸せ」を感じるための本である。
個人にとっての幸せが個人によって変わるということは
普遍的な幸せというものが存在しないことを意味する。

それを踏まえた上で、「個人が感じる幸せ」をどう導きだすのか。

不幸せを感じるキーワードの一つが「不平不満」である。
人間の脳は「幸せ」よりも「不幸せ」に敏感にできている。
野生生物としての「不幸せ」は命の危険を意味するからである。
その名残ともいえる脳機能がそのまま人間にも宿っているのだろう。

ゆえに、不幸せを見つけるループに入ってしまいがちなのである。
本書ではその負のループから抜け出す方法を例を交えて記載している。


アマゾン等で他人のレビューを見ると、
それほど悪い評判は無いが問題が一つ。
「茂木健一郎が訳したせいで脳科学的な書籍っぽくなってる!」
というのだ(笑)
なるほどなるほど、確かにそうかもしれん。
それを踏まえて読んでも、
人間の幸不幸はいくらでもコントロールできることがわかる点で本書を評価している。
ただし、自らの不幸に甘んじている人には神経を逆なでするような内容かもしれない。
一般に言う「なりきり悲劇のヒロイン」には向かない気がする。
幸せという概念を知り、幸せを勝ち取りたい人にとって大きな一助となるはずだ。
脳にいい勉強法~聴くだけで脳が活性化する次世代サブリミナル音源CD付~

「脳にいい勉強法」 苫米地英人著

苫米地氏の著書はだいたいチェックしているのだが
最近また一冊出ていたので買ってみた。

最近の氏の著書傾向としてメインメソッドからサブメソッドへと
その形態が変貌をとげてきている気がする。

コンフォートゾーンやスコトーマといった
一般人にはなじみのない心理学・脳科学的な要素に焦点を当てて
彼自身の見解およびそれを用いた自己管理・自己成長メソッドが当初の著書であったように思う。

メインメソッドからサブメソッドを主軸としていることそのものには
何ら問題もないことをあらかじめ断わっておく。
他の読者からはいろんな不満の声が聞こえてきそうだ。
実際レビューなどを参考にしてみると

「以前の著書で書いた内容の焼き増しじゃないか!」
「目新しい内容がほとんどない!」

しっかり読みたまえ、読者諸君。
そもそもメインメソッドがコロコロ変わる著者など信用できまい。
あえて抽象的なものを最高位のメソッドとおくことで、その具体化の枝を
著書として読者の窓口に提供しているだけにすぎないのだ。

苫米地シリーズを読み始めたばかりの人々であれば
そのメインメソッドとしてのスコトーマやコンフォートゾーンに目から鱗を落としたのであろう。
著書における真実と現象を区別せねば、メインメソッドばかりを口をあけて待たざるをえない。
人間にスコトーマやコンフォートゾーンが存在する、というのは真実である。
それを各種訓練や行動によって操作できるというのは現象である。
あらかじめ真実を述べた上でそれを意のままにコントロールする現象。
本のストーリーとしては至極普通のはずである。

例をあげよう。
電電が好んでよく見る「X-File」シリーズであるが、
この作品において「超常現象が世に存在している」というのが真実である。
主人公のFBI捜査官がその真実に基づいて事件の真相に迫るというのが作品としての現象である。
真実がコロコロ変わったらその時点でその作品は「X-File」ではなくなるのだ。
X-Fileを好んで見る人々は「現象としての作品」を見ることを望んでいるはずである。

だんだん話がそれて来たのでレビューへと戻ろう(笑)

今回のメインテーマは「勉強法」である。
最後まで忘れてはいけない。「勉強法」である!!

効果的に勉強するために、
苫米地メソッドをどのように使うか、どのように機能しているかを
9章にわたってまとめてある。

冒頭にも書かれている「がんばるとIQが下がる!」というのは
『夢実現脳の作り方』でも書かれていたが、
せっぱつまった状態で創造的な仕事が出来ないことは万人の経験するところである。
かく言う電電もいまだになおしきれない欠点なのだ。

ただ、仕事にしろ勉強にしろ、先手必勝であることはだれもが認めるが
それに向かうモチベーションが低ければ先手必勝はただの単語と化す。
それに関してモチベーションの向上に関する記述が本書にはある。
今回初めて出てきた「モチベーションストーリー」手法はなかなか面白い。
詳しくは本書を読んで頂きたいが、
脳の「臨場感を求める」ところと「いい加減なところ」をうまく利用した手法である。

脳を活性化し、ひらめきを誘導し、その一連の行動動機(モチベーション)を高める。
ひらめきの誘導に関しては茂木健一郎氏の著書と併せて読むと効果的だ。

「どん底を生き抜く法」 堀之内九一郎著

「マネーの虎」で有名な堀之内氏の著書である。
本書を購入した理由は2つ。

1.マネーの虎にて堀之内氏に興味を持った
2.「とにかく速さにこだわれ」という言葉にひらめきを得た

読書および購入において私にはポリシーのようなものがある。
「得るものがあった本は買う」ということだ。

もちろん「得るものがありそうな本」も購入対象であるが、
はたして「得るものが『あった』本を買う」人はどれくらいいるだろうか?

私自身の印象では
多くの人が立ち読みをしながら何か良い情報を得ると
「いい立ち読みであった」と満足してそのまま本を置いてしまう。
それがどうしても「情報のウィンドウショッピング」に見えてしょうがない。
立ち読みだけで吸収できることが少なすぎる気がするからだ。
本当にその情報が欲しいのであれば、買って家に持ち帰り
必要に応じて再読し、反芻することが重要であると感じる。
そして何より、その本の背表紙を見るだけで
「自分がどんな情報を得たか」を思い出して整理する助けにもなる。

それを踏まえて本書のレビューに入ろう。(前置き長いw)

本書購入の目的は先に述べたとおり2つであったが、
前者に関しては期待通りであった。
ホームレス時代のメラメラと燃える成り上がり精神や
自分なら出来ると信じていた背後にある反省の欠如。
そういった内面を明かしながら進む堀之内氏のドラマである。

そんな中で得た「速さ」の重要性。
氏がこだわったのは「何事も早めに」などという生ぬるいものではなく
それこそ「怒涛のごとく圧倒的スピード」である。

ホンダや松下電器はその典型的例であり、
1日1店舗以上のスピードで展開している。
一世代でそこまでの偉業を成し遂げるにはそれ相応のスピードが不可欠であるということだ。

人間の中には辞書がある。
そしていろいろな言葉に自分なりの意味をつけている。
私の辞書にある「スピード」が更新された瞬間であった。
「低速・中速・高速」しかなかったところに「爆速」が加わったのである。

日々自分の辞書を更新できるようアンテナをとがらせたいところだ。
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則 本田直之著

例の「レバレッジ」シリーズで人気の本田氏である。
かなり前に「面倒力」の話をしたことがあるが、かなりそれと似ている。
別にどちらが先ということも無いだろう。
面倒力に気付くかどうかである。
本田氏はいち早くそれに気付き、体系化したことにその意味がある。

本書ではいかに人間の「面倒くさいなぁ」という心理とうまく付き合うかに焦点を当てている。
本田氏にとってはこの「面倒くさい」というのはまるで宝の山のような扱いだ。
確かに人類やありとあらゆる面倒くさくて不便なものを便利にするように生きてきた。
車しかり、パソコンしかり。
それを日常生活にも活かそうというもの。

そのメンドクサイの着眼先をシフトするだけで生活がいかに向上するか。
その着眼先が本書では55述べられているというわけだ。

この手の自己啓発的な本には多くの落とし穴があることを改めて述べておく。
読むヒトによっては「そんなの当たり前すぎて実行する気にもなれない」というものだ。
これは「一日30分を続けなさい」の古市氏も同義の意見を述べている。

お小遣い帳をつける、早寝早起きする、遅刻しない、相手の話をきちんときく。

これらは本書の55の法則の一部であるが、これだけを見るとまるで小学校1年生か?!と思われる。
当たり前のことに価値を見出し、実践し、改めてその価値を再認識する。

「出来ない、やらない」ヒトの「あたりまえ」
「できる、実践している」ヒトの「あたりまえ」
早起きにしろなんにしろ、たとえその対象が同じだったとしても
その「あたりまえ」の意味には天と地の差がある。

そんなことを再認識させられた一冊であった。
トヨタ式 自分を高める6つの知恵 若松義人著

団体をまわす側の人間として読むと非常に参考になる。
ライバル会社さえ知っているトヨタ式。
それを実例を交えつつ読み解くのが本書である。

今まで「モノづくりはヒトづくり」など多く言われてきたが、どうやら誤解していたようだ。
私自身が捉えていたのは「モノづくりから学ぶことは多く、そこからヒトが育つ」というもの。
実際それもあろう。多くのイベントでロボット作りを活き活きと楽しむ子供たちを見れば一目瞭然。
自分でもモノ創りに没頭し、仲間と共有し、その大切さは肌で感じてきた。
だがこの解釈は「モノづくりはヒトづくり」の言葉の一面に過ぎない。

ここでの重要な解釈とは
「まずヒトを組織内で『つくら』ないと、満足のいくモノはつくれない」ということである。
ルールも志も無く、めちゃくちゃにモノを作っても売れはしないのだ。

本書ではいかに「ヒトをつくるか」をエッセンスとして抽出してある。
人間を感情を持つ動物として捉えつつも、それを包括して育てる手法はトヨタならでは。
「言い訳をする頭で実行することを考えよ」という言葉にそれが集約される。
不況の今、「ピンチをチャンス」として捉えるトヨタはどう「トヨタ式」で乗り切るのか。
武勇伝が楽しみである。
「マンデー・モーニング・リーダーシップ」 デビッド・コットレル著

会社でスランプに落ちいった上司がメンターによって復活していく様子を
ストーリースタイルで書き連ねたもの。

小説のようで読みやすく、1時間ほどで読み終わった。

リードする上での小手先技術ではなく、根本をシンプルに捉えることを重要視しているようだ。
多数のリーダーシップに関する文献を読んだ後で本書を読むと、いい感じにリセットされそう。

メンターによる解決策の提示ではなく、質問による本人の開眼がメインである。
ゆえに「灯台下暗し」的要素を多く含むが、同感できる部分は多い。
いろいろ追い詰められると「基礎が見えなくなる」のは人間のサガなんだろうか。

私が本書を購入したのはリーダーシップではなく「マンデー」に興味があったからである。
本書ではそれほど強調されていないが、この月曜日にこそ意味がある。
一週間をスタートする上でのベクトル設定、先週の振り返り、それらを含めて
いかに良いスタートダッシュを切れるかでその一週間の質が決まるといって過言ではない。

月曜日を単に憂鬱であると過ごすのは一週間全体の失敗であるのだ。
あえてメンターが月曜日の朝にコンサルティングをする意味が、
読み進めるうちに少しずつわかってくる。

月曜日を制するものは一週間を制する。
月曜日の力は、他の曜日の7倍あるということだ。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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