
昔、木を切ったり薪を割ったりする際に使用された楔(くさび)。
ドアストッパーなどもクサビのうちにはいるだろう。
また、古い木造建築などでは木と木の接合部にクサビを入れて頑丈に固定してもいる。
クサビを入れる、という行為に注目してみよう。
薪を一度にかち割るのはなかなか大変である。
同じように建造物の頑強性をクサビで実現するのも手間がかかる。
しかしながら、
ちょっとした隙間にクサビをはめ込み、
金槌等でコンコンたたいていくことで
それらを実現することは可能だ。
志を大成させるということは
大木を切り倒すことに似ている。
容易ではなかろう。
しかしクサビの力は偉大である。
最初のうちはたいした効果を得られないが
少しずつ少しずつ、深く深く、打ち込んでいくと
後半のほうが一打ちの効果が大きくなるのだ。
深く入り込んだクサビの影響力が大きくなるというわけだ。
小さい隙間に小さいクサビをいれ、大きな隙間を作る。
大きな隙間に大きなクサビを入れて木を倒す。
大木を倒すことにあせってしまうと、
小さい隙間に大きなクサビを入れてしまおうとする。
今時分はどの隙間にどの大きさのクサビを入れているのか。

「脳にいい勉強法」 苫米地英人著
苫米地氏の著書はだいたいチェックしているのだが
最近また一冊出ていたので買ってみた。
最近の氏の著書傾向としてメインメソッドからサブメソッドへと
その形態が変貌をとげてきている気がする。
コンフォートゾーンやスコトーマといった
一般人にはなじみのない心理学・脳科学的な要素に焦点を当てて
彼自身の見解およびそれを用いた自己管理・自己成長メソッドが当初の著書であったように思う。
メインメソッドからサブメソッドを主軸としていることそのものには
何ら問題もないことをあらかじめ断わっておく。
他の読者からはいろんな不満の声が聞こえてきそうだ。
実際レビューなどを参考にしてみると
「以前の著書で書いた内容の焼き増しじゃないか!」
「目新しい内容がほとんどない!」
しっかり読みたまえ、読者諸君。
そもそもメインメソッドがコロコロ変わる著者など信用できまい。
あえて抽象的なものを最高位のメソッドとおくことで、その具体化の枝を
著書として読者の窓口に提供しているだけにすぎないのだ。
苫米地シリーズを読み始めたばかりの人々であれば
そのメインメソッドとしてのスコトーマやコンフォートゾーンに目から鱗を落としたのであろう。
著書における真実と現象を区別せねば、メインメソッドばかりを口をあけて待たざるをえない。
人間にスコトーマやコンフォートゾーンが存在する、というのは真実である。
それを各種訓練や行動によって操作できるというのは現象である。
あらかじめ真実を述べた上でそれを意のままにコントロールする現象。
本のストーリーとしては至極普通のはずである。
例をあげよう。
電電が好んでよく見る「X-File」シリーズであるが、
この作品において「超常現象が世に存在している」というのが真実である。
主人公のFBI捜査官がその真実に基づいて事件の真相に迫るというのが作品としての現象である。
真実がコロコロ変わったらその時点でその作品は「X-File」ではなくなるのだ。
X-Fileを好んで見る人々は「現象としての作品」を見ることを望んでいるはずである。
だんだん話がそれて来たのでレビューへと戻ろう(笑)
今回のメインテーマは「勉強法」である。
最後まで忘れてはいけない。「勉強法」である!!
効果的に勉強するために、
苫米地メソッドをどのように使うか、どのように機能しているかを
9章にわたってまとめてある。
冒頭にも書かれている「がんばるとIQが下がる!」というのは
『夢実現脳の作り方』でも書かれていたが、
せっぱつまった状態で創造的な仕事が出来ないことは万人の経験するところである。
かく言う電電もいまだになおしきれない欠点なのだ。
ただ、仕事にしろ勉強にしろ、先手必勝であることはだれもが認めるが
それに向かうモチベーションが低ければ先手必勝はただの単語と化す。
それに関してモチベーションの向上に関する記述が本書にはある。
今回初めて出てきた「モチベーションストーリー」手法はなかなか面白い。
詳しくは本書を読んで頂きたいが、
脳の「臨場感を求める」ところと「いい加減なところ」をうまく利用した手法である。
脳を活性化し、ひらめきを誘導し、その一連の行動動機(モチベーション)を高める。
ひらめきの誘導に関しては茂木健一郎氏の著書と併せて読むと効果的だ。
「インタロボット、自社開発ロボットの長期レンタルプログラムを開始」
地道ではあるが次世代ロボット産業は社会へと進出をしている。
高橋智隆氏(マノイ製作者)によれば、進出はタイミングが大事なのだという。
ロボットだけに限った話ではないが、ひとつの分野として社会進出するのであれば
たとえライバル会社であったとしても一定の足並みをそろえなければ共倒れする。
ロボット分野は非常にお金のかかる分野であり、早すぎると社会からはじかれ
遅すぎるとロボット企業が疲弊して潰れてしまうということなのである。
タイミングが大事だということはわかった。
しかし重要な項目はまだある。
ロボットの「何」を売り出すか、である。
この議論はこれまで何度もなされてきたが、
インターネットのときのように「これぞ革命的!売れない理由が見つからない!」
というのがまだまだ無いのがなやみだ。
今のところ「成功」と言えるのは自動車産業や半導体産業での
アーム型ロボットによる作業の自動化があげられよう。
それ以外の部分では汎用性に欠けるかロボット技術そのものの成功となってしまう。
そこで今回トップに乗っけたリンクの話になる。
ロボットの販売はコストがかかるということでレンタルで!
ってのはそれほど珍しくはない。
かの有名なアシモやワカマルもレンタル可能である。
ただ、アシモレベルになると知名度が半端ではないので、
「アシモが来る!」なんて言えば人はそれだけで集まってしまいそうだ。
ワカマルは知っている人は知っているというレベルかもしれない・・・。
そういった意味でロボットの「ブランド」が非常に重要な意味を持つようになる。
ティッシュ配りをロボットがやるメリットを見いだせなければブランドとは言えまい。
それで「あそこの店はロボットがティッシュ配りしてるんだぜ~!すごいよな!」となればいいが
ロボットがメジャーになりつつある日本ではそのような話題づくりは難しいだろう。
没個性社会から個性社会へと変貌を遂げるのは人間たちだけでは無い。
今日(というか昨日)は以前所属していたオーケストラの演奏会でした。
懐かしい同期のメンバーと久々に盃を酌み交わしたわけです。
ほとんどが就職決定し、一部は既に社会人。
なんだかみんな自分より先に進んでいる気がして正直焦る。
一人はガーナで教師をしていると言う。
自分の限界へと挑戦している仲間たち。
以前見た仲間たちはもうそこにはいないのかもしれない。
久々に握ったカメラはなかなかシャッターを切れずにいる。
それでも
笑顔を向けてくれる人をフレームに収め、
その一枚一枚が自分の心へと刻まれるようだ。
自分は必要なことをやれているだろうか。
こんなにも焦るのはやれていない証拠なのだろう。
口をあけて待っていてもチャンスは落ちてこない。
目標とするところへ全速力へ駆けて行き、目標値を超えてしまうことを工学的なオーバーシュートという。
目標に向かって収束していくと、結局目標値へたどりつくまでに時間がかかってしまう。
目標とはおそらく「及第点」なのだろう。
80点を目指すなら100点を目指すくらいのオーバーシュートが必要なのかもしれない。
そんなことを考えながら焼酎をちびちびやってた電電なのでした。
全然ロボット関連の記事を書いてないやー☆
現在ロボット製作中です。
駆動部 ユニポーラステッピングモータ
CPU H8-3052とH8-3694(モニタでぐりぐりしてます)
センサ 床色判別デジタルセンサ8つ
単純にライントレースするマシンを構築しています。
9月のロボットトライアスロンに向けて頑張るのだ!
と思いきや秋月で買ったステッピングモータはトルクがなさすぎる!
仕方がない、日本サーボの高いやつ使うか。。。
ロボットトライアスロンはその名の通り3つの競技を競うわけです。
1.ライントレース
2.障害物迷路抜け
3.空き缶(?)運び
1と2は必須で時間を競います。
3はオプション的なもので、たくさんあき缶を運ぶとその分だけ
自分のタイムにプラスに働きます。
いろいろアームなんかもつけると楽しいかもなぁ。
ちなみにバッテリーは駆動部にはエネループ。
CPUには携帯用iPodバッテリー(9V1700mAh)を搭載。
iPodバッテリーがツクモで500円だったんですよー。
しかもUSBで充電できる!なかなか使い勝手がよさそうだ。
あとはマシン重量との戦いだ・・・
彼には一人の子供がいる。
親亀は子亀を溺愛した。
目に入れても痛くないとはこのことだ。
この子のためなら命も惜しくないと。
どんな苦難からも子供を守ってやろうと。
その「苦難」とやらはすぐに訪れた。
とてもとても暑い夏の日。
じりじりと照りつける太陽に親亀はいらだちを隠せない。
こんなに暑くては子供が熱射病になってしまう。
オゾンホールとかで紫外線もやばいにちがいない。
日焼けだって皮膚癌の要因になるそうじゃないか。
「なんて太陽なんだ!」
そして親亀は子亀に言った。
「日中は池の底でじっとしていなさい。」
子亀は外に出たがったが、親亀はそれを許さなかった。
数年後、親亀は子亀の異変に気がついた。
どうしてうちの子の甲羅はこんなにも柔らかいのだろう?
親亀はそれが日光浴不足だということに気がつかなかった。
愚かにも親亀はそれを「子亀の個性」と決め付けた。
甲羅の柔らかい子亀はよく怪我をした。
仲間と同じように甲羅に身を潜めても、
仲間と同じように身を守れない自分に不甲斐無さを感じた。
子亀は亀に問うた。
「どうして僕の甲羅はこんなに役立たずなの?」
親亀は苦し紛れに言い訳した。
「お前は周りの亀よりも、よっぽどデリケートなのだ。とても繊細で上品なカメなのだよ。」
いまさら太陽を浴びろとは親亀のプライドが許さなかった。
その代償は子亀が払うことになる。
事あるごとに親亀は子亀を危険から「守る」と称して遠ざけた。
陸に上がることも出来なければ、狩りをすることさえ出来なかった。
「お前は上品で繊細なカメだから。」
親亀のプライドは子亀のプライドをじわじわと蝕んだのである。
そしてある日、珍しく子亀は陸に上がった。
親亀の「保護」が息苦しくてしょうがない。
友人たちとひと時のおしゃべりを楽しんだ。
しかし、自信のない子亀は単に愛想笑いで話を合わせるばかりであった。
そんな子亀たちに一匹の獣が近付いてきた。
池に逃げ込む暇もなく、子亀たちは一斉に甲羅に身を潜めたのである。
腹を空かせた獣はカメを一匹口に放り込んだが、
とても硬くてどうにも歯が立たない。
空腹に勝てぬこの獣は未練がましく他の亀も口に放り込んでは
ガチガチと噛んだが、最後には諦めて吐き出したのであった。
去るかと思われた獣であったが、ひとつだけ色の違う甲羅を見つける。
薄い色をした例の子亀である。
獣は深く考えずに子亀を口に放り込んだ。
獣の牙はいとも容易く子亀の体に到達し、獣は空腹を満たした。
~もやしを育てて太陽をさえぎる愚 Fin~
棚頭傀儡
一線断時
落落磊磊
(生死の去来するは
棚頭の傀儡なり
一線断ゆる時
落落磊磊)
死の訪れは
あたかも操り人形の糸を切ったようである。
一度にガラガラと音をたてて崩れ落ちる。
壊れた人形の美しさは
稼働時の美しさの面影を持つ廃墟的美意識である。
ゆえに「壊した」よりも「壊れた」ほうが意味を持つ。
最後の一本の糸が切れるまで踊り続ける操り人形。
その踊りが意味を持つのは偶然のような必然の終焉なのかもしれない。
でも 努力しろよ、 努力してね、なんてのはそうそうない。
上司や先生から言われることはもちろんある(笑)
さらに「がんばれ」と言ったり言われたりするのが嫌いな人もいるようだ。
「頑張る」も「努力する」も似たような言葉と思ってしまいがちだが
その差はいったい何なのであろうか?
頑張るとは頑ななまでに我を張り通す(電電解釈)。
努力とは、対象の仕事や行為をするにあたり力を惜しまないこと(電電解釈)。
つまり「頑張る」とは「自らの在り方(be)」を意味し、
「努力する」とは「自らの行動選択(do)」を意味しているのではと考える。
BeがDoを引き起こし、DoがBeを振り返る。
鹿児島なにやってんの(笑)
このキャラクターってたしかうちの指導教官の娘さんが大好きだったなぁ。
え?別人?
本来は根拠を持たない独断を排除しようといった思想であるが、
今回のテーマとしては「もっともらしいが根拠を持たない前提を疑う」としての意味を持たせる。
前提主義とは「もっともらしいが根拠を持たない前提を多用する」思想のことである。
「国は国民の俺を守ってあたりまえ」
「店は客の俺に最高のサービスを頭を下げて提供するのがあたりまえ」
「学校は将来の人的財産たる子供たちを優遇してあたりまえ」
「人間も生物なのだから弱肉強食世界によって淘汰されるのはあたりまえ」
「教師は税金で飯食ってるんだから保護者の言うことを聞いてあたりまえ」
「あたりまえ」とは前提であるがゆえに、そこに思考は存在しない。
問題なのは、あらゆる「あたりまえ」を「一般常識」として無思考によって乱用することである。
非生産的前提主義から見れば生産的懐疑主義は「常識を知らない屁理屈屋」であり、
生産的懐疑主義から見れば非生産的前提主義は「偏見のコレクター」である。
例えるならば
非生産的前提主義は老齢の大木であり、
生産的懐疑主義は若年の樹海である。
前者は基本となる思想の幹が倒れるとすべて倒れてしまう。
ゆえにその幹は古くかたく、大地にしっかりとしがみついている。
後者は一本が倒れようとも樹海そのものにはほとんど影響がない。
樹海そのものが一つの「総体」であるからだ。
一つの思想の木をよりどころとせず、その実体を持たぬ思考ネットワークこそが本体なのである。
08 | 2025/09 | 10 |
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北海道にロボットフィールドを作ろうと日々奮闘中。