以前どこかで書いた気もするが、
ブログではまだだったのでメモしておこう。
「あの人は演技している」
というセリフを聞くと、さも「あの人」が本来の自分を偽っているかのように聞こえる。
言い回しはいろいろあるが、猫をかぶる、なんてのもその一つかもしれない。
電電が考えるに、この「演技」という使い方は「間違い」である。
言わんとしていることは理解できるが、そこにはいくつもの落とし穴が存在する。
演技とは本来「表現」の一種であって「偽る」ことにあらず。
重要なのは「表現」のなかに「偽る」というカテゴリが存在するだけだ、ということ。
役者であれば与えられた役柄を自らで消化した後、それを視聴者に表現せねばならない。
演技が下手、というのはこの表現が下手と言い換えることができるわけだ。
ここで一つの質問をしよう。
あなたは誰かに気持ちを伝えるのが得意ですか?
伝えるのが下手、というのは「気持の表現力」すなわち「気持を伝える力」が不足しているということ。
伝えるのが上手な人は、「表現力」が十分にあるわけで、別に嘘をついているわけではない。
気持ちをストレートに口にしたからと言って伝わるとは限らない。
沈黙や表情、遠まわしな表現、そういった一つ一つのツールも重要になってくる。
自分の気持ちを伝えるためにそんな小細工・小技を使いたくない、という人もいるだろう。
それには「小細工・小技」と表現された「表現力」のイメージを変える必要がある。
一流の俳優女優と呼ばれる人は、視聴者を誘導するために演技などしていない。
視聴者を誘導して視聴率を上げるためだけの表現力であれば「小細工・小技」と呼ばれてもいたしかたない。
一般にブラック心理術などといわれるのはこの類なのだろう。
「伝えたいことを伝える」という観念が欠如しているがゆえの「小細工・小技」なのだ。
「伝えたいことを伝える」のと「自分が望む方向に相手を誘導する」のは根本的に違う。
「表現力」なのか「誘導力」なのか。
今一度自らの行動を見直してみたい。
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