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そろそろ私も引越しの準備をせねばなりません。

何せ私は趣味も仕事もモノづくりのため、
それはそれは部屋にはモノが多いわけですよ。

数百冊の書籍、パソコン4台とそのケーブルの山。
金属ラックを埋め尽くす工具達と部品の山、予備のパーツ。
何十枚とあるCD,DVD。
書類、教科書。

そういった部屋の中は、
引越しをするためだけではなく、普段の「使いやすさ」も考慮して
整理整頓しておくことが重要となるのは想像に難しくない。

が、いくら掃除して整理整頓しても
しばらく経つとまた同様に乱れてきてしまう人には理由がある。

佐藤可士和氏、トヨタ式、そしてその他個人的にかき集めた情報、経験から整理してみる。
そうすると、
整理整頓に対する誤解および極意的キーワードが見えてくるわけだ。


 整理整頓に対する誤解とは、

1.整理とは美しく並べることである
2.きれいに箱にまとめて、収納するのが良い
3.類似物はひとまとめにしたほうがよい


この3つに大別される。

1は単純に目標を見失っている。
部屋が乱れて困るのは純粋に生活の効率・質が下がるからである。
他人から見て「乱れて」いても、本人の作業効率が高いことは多々ある。
これはその一見「乱れた」状態が本人にとって「整理整頓」された状態であるからだ。
書籍を高さ順にきれいに並べても、その規則性が失われれば
検索効率が著しく落ちることは想像できる。
もちろん、本のサイズが自らの検索基準として上位に来ているのであれば
高さ順に並べるのが良いだろう。

しかしながら、しっかりと整理整頓された環境は
多くの場合「結果的」に他人からも美しくみられる。

2は、その場しのぎの方法として最も良く用いられているように思える。
問題は「結局箱の中は整理整頓されていない」ということだ。
箱に入れて、その箱をきれいに並べることで
整理整頓したような気になっているだけである。

3はある意味落とし穴であろう。
書籍はすべて本棚へ。
書類は一か所にまとめる。
スプーンは、この棚のこの場所に。
鍋は、この扉の中に。
といった具合にまとめていくと、普段整理しやすいと同時に、探しやすいように思える。
非常に理にかなっているように思えるが、大別して2つの盲点がある。
一つ目は、整頓という名の「とりあえず置き」が増えること。
二つ目は、かえって検索・収納の手間が増える可能性があることだ。
書類はここ、と決まっていれば
部屋の中で生まれる書類は「すべてそこに放り込めばいい」ことになりかねない。
結局先に述べた「箱の中は整理整頓されていない」状態になってしまうわけだ。
また、複数のモノを組み合わせることで、はじめて作業が可能になるものも多い。
筆記用具、メモ帳、参考書籍、パソコン、付箋、等々。
これらが場所こそ近いものの、ばらばらの棚、引き出しに収納されていれば
あっちこっち手を伸ばさなければならない。
また、それぞれの収納場所で目的のものを「それぞれ検索」せねばならない。
それらを既定の場所に戻すのはとても面倒なため、
結局机の上に放置されることとなる。
そういったことを考えれば、筆記用具や付箋、メモ帳は
同じ箱、同じ引出しの中にあったほうが良いケースが多いだろう。

誤解についての概要は以上である。
次に、極意的キーワードに移ろう。

一般に知られているもの一部は以下のとおりである。

1.しまう場所をあらかじめ決めておく(モノの定位置を決める)
2.モノを減らす(いらないものはどんどん捨てる)
3.色分け等のファイリングで検索・収納効率を上げる

こんなところか。
それぞれに対して異論はないが、個人的に思う不足点を補っておきたい。
1は先に述べた誤解を解いたうえで、自らの部屋にあった定位置にする必要がある。
2は「モノを減らす」というより「モノの体積を減らす」と言ったほうが正しい。
体積を減らす最も簡単な方法は「捨てて体積をゼロ」にすることだ。
では捨てられないものはどうするのか?ということになってしまう。
ひとつは最近はやりの「電子化」である。
書籍、書類、CD、DVD、写真等はすべて電子化することができる。




こういったスキャナを用いて、
たまりにたまった書類をすべてパソコンに保存。
必要に応じてDVD-Rにバックアップ。
それだけで整理整頓の必要はなくなるし、検索も非常に容易だ。
CDはWindowsMediaPlayerで取り込める。
DVDは外付けHDD等に仮想ディスクとして保存すればよい。

が、「パソコンとかそんなに得意じゃないし、よくわからんよ」
という人が多いのも事実である。
そういう人には「体積をゼロ」にするのではなく「体積を大幅に減らす」方法がある。
要は必要最低限の「モノ」だけにすることである。
CD,DVDはケースから出し、大量収納ケースに収めてしまう。
そうするだけで数百枚のディスクがひとつの箱におさまってしまう。
残ったケースは処分するなり、段ボールに入れておくなりすればよい。
実際よほど思い入れの強い作品でもない限りは、
ケースを大事に取っておく必要などないはずだ。

1,2とは別の話になるが、
整理整頓方法の規格の統一も重要な要素だ。
冒頭で述べたように、作業効率を落としてしまっては整理整頓の意味がない。
収納と整理整頓は違う、ということでもあろう。
キーワードとなるのは

★整理整頓のしやすさ
★とりだしやすさ


この二つだ。
これらを行う上で重視すべきが整理整頓方法の規格の統一なのである。

たとえば、書類用クリアファイルの大半がA4サイズの規格である。
同様に書類トレイもA4であることが最近は多い。
CD、DVDは直径12cmが規格だから、ケースも同様に規格化されている。
モノを規格化することで、人間にとって様々な利便性を提供することが可能なのである。

整理整頓の方法は個人によって大きく差が出るため、
好きな方法でやればそれでよい。
が、その「やり方」にばらつきが多いと、面倒くさい。

★モノの定位置は決定されているが収納場所が多様で、分類するだけで嫌になる
★さまざまな大きさの箱があるため、箱で部屋が汚れる

書類はクリアファイル、小物は箱、みたいな先入観を捨てて
書類を箱に、小物をクリアファイルに入れても全く問題ない。

むしろ可能な限り大きさをそろえた箱、クリアファイル等を利用することで
見た目にも美しく、検索機能も向上した環境を手に入れることが可能だ。
何より大きさのそろった箱、ファイルそのものも収納しやすい。

今一度部屋の中を見回してみてほしい。

★「収納するためのモノ(棚、箱等)」は一体どれだけの種類があるだろうか。
★収納されているものは体積を減らせないだろうか。
★その収納するためのモノと収納されているモノとの相性は大丈夫だろうか。

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無題
自分の中では「整理整頓とは捨てること」って感じなんだけど、絶対に使わないものとかでも思い入れのあるものって捨てるの難しい。

引越しにあたってまずはそこらへんが勝負になるかもね。
「3秒ルール」を適用する。いるものかいらないものか3秒考えても答えが出なかったら、とりあえず取っておくではなく、捨てるのだ!

私も最初は躊躇したけど、比叡山延暦寺を焼き払った織田信長になったつもりでやったら、だんだん快感になってきたわ。



めろんそーだ 2011/01/05(Wed)  08:02 編集
無題
>めろん氏
3秒ですか(笑)
難しいなぁ。

思い入れのない物はどんどん捨てるようにしてます。
思い入れのあるもの、二度と手に入らないものは
タイムカプセルのごとくダンボールに入れ、
物置の奥底にしまってあります。

数年後にそのダンボールを開くと、
これがまた面白いわけですねw
電電 2011/01/06(Thu)  03:00 編集
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