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累積誤差とは恐ろしいものである。

何かのパーツにねじ穴をつけたとしよう。

0.5mmくらいずれてもなんとかなる。

そのパーツだけに注目すれば大したことはないと感じるが、
実際にそのパーツでロボットを組み立てていくと
目に見えてゆがんでくる。
左右対称じゃない、長さが違う、角度が違う、干渉しないはずが干渉する。

いってみれば妥協の累積誤差。

ロボット界のヒーロー、高橋智隆さんが言ったせりふに
「手作りの素朴さとは、荒い作りのいいわけである」というのがある。

平手打ちを食らったような気がしたと同時に、なるほどとケロロはうなずいたわけだ。

先陣を切る人とは、後者が続くためのレールを敷く人でもある。
その人が敷いたレールがいい加減であれば後に続く人はガタガタする。
レールが完璧であれば気安くそのレールの上を走るわけにはいかず、覚悟・気合が入る。

まずひとつ何かを完成させることは経験として必要な作業である。
がしかし、それに注目しすぎるあまり妥協の累積作品を作り出してもあまり意味がない。
「累積誤差作品でも完成した」というおかしな達成感が頭を支配しかねない。

いい加減な達成感であれば必要ない。
最終的には自分との向き合い。
珍しければ私の作ったクオリティの低いロボットでも評価を得られる。
ただ、その評価をくれる人は累積誤差を知らない。
累積させた本人が、その誤差を許してしまうかしまわないか。

たとえ小さくても誤差を見つけた場合、今後その作業を何度繰り返すかを考える。
ねじ穴であれば100個は軽く行く。であれば100倍なわけだね。

自分にうそをつかないモノづくり。

クラフトマンシップに「だいたいこんなもんかな」は存在しない。
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北海道にロボットフィールドを作ろうと日々奮闘中。
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