先日先生からこっぴどく叱られました。
「自分の技術の粗探しするなんて、馬鹿のやることだ!」
しばらく忘れていた言葉でした。
さて、読者の方々にとって「?」となるところもあるのではないでしょうか?
自分の研究なんだから悪いところも知らねばならない。
おいしいところは重要だが、都合の悪い部分から目を背けてはいけない。
もちろんそのとおりです。
指摘されたのはそこではないんですね。
文字通り「粗探し」するな、ってことです。
地中から宝石の原石を見つけた場合、
「でもそれってきれいな形してないじゃん」
とイチャモンをつけるのは簡単だが
最初から綺麗にカットされたものが見つかるはずがない。
それをどうやって美しくカットするか?が課題となるわけだ。
ここでいう粗探しとは
「でも、あちこち泥でよごれてるし」
「でも、このタイプの宝石をカットできる人なんてまだいないし」
「でも、綺麗にカットできたからといって高く売れるかなんてわからないし」
といった内容になる。
これらが正論となるならば、
地球上の全幼児は存在価値を失うはずである。
つまり、
広義での技術研究は「100点満点のうち、1点」取ればいいのだ。
たった1点である。
「ほとんどゼロじゃん!」
そこじゃない。
いったい「どの問題で1点を稼ぐことが出来たのか?」のほうが重要なのである。
仮にマグレであっても、条件をそろえることさえ出来れば「確実な1点」となりうる。
相当昔に読んだ小説に、印象的なものがあった。
「空の子供」と「風の子供」が旅をするというもので、
空の子供は窓1枚分の大きさしかない。
将来は天空を埋め尽くすほどの空になるのが夢。
が、とある大嵐の日。
空の子供は大荒れの海の上を飛んでいた。
嵐に揉まれ、くじけそうになったそのとき。
「あっ、みんな!空だ!ほんの少しだが、空が見えたぞ!もうすぐ晴れるんだ!」
と叫ぶ声が海から聞こえてくる。
この嵐で船が転覆し、その船員たちの叫びである。
技術に限らぬ話である。
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