忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ミヒャエルエンデという人物が書いた「モモ」という小説をご存知だろうか?

すばらしいファンタジーを多数世に送り出したミヒャエル・エンデであるが、
そのなかでも一押しの作品「モモ」である。

モモというのは浮浪少女の名前で、彼女には特殊な能力があった。
それは
「人の話を聞く事」
である。

モモは黙って聞いているだけであるが、彼女に自分の考えを打ち明けると
マイナス思考はプラス思考になり、視界が開けてくるという凄い「聞き方」なのだ。

そんなモモが住んでいる町に人知れず「灰色の男達」が侵入し、人々から時間を奪っていく。
それに気づいたのはモモを含めた町の子供達。
大人たちは時間が奪われ忙しくなり、だんだんと怒りっぽく、無味乾燥な人間へと変貌していく・・・。


とまぁこんなストーリーなのですが、
これは言ってみれば現代人の風刺ではないかと思うんだね。
忙しい忙しいといいながらめちゃくちゃに仕事をこなし、
愛のかけらも無く人生を邁進していく大人たち。

ミヒャエルエンデのすばらしいところは、ストーリーに載せたメッセージのテーマを
様々な形で「擬人化」していくところではないかと考える。

「モモ」であれば、「忙しさ、イライラ、無味乾燥、肥大都市、純粋利益主義」を「灰色の男達」とし、
それを打開するための「手段、視点」を「子供達」と設定している。
そしてその両者をつなげる「マイスターホラ」という「時間配達人」が存在する。

自分のメッセージのどの部分を擬人化するか、そしてそれをどのようにストーリーにするか。

ミヒャエルエンデはそういった能力に長けた天才だとケロロは思うのです。
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
スカイプskype HOME おまえは俺の手駒じゃねぇ!
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[01/24 ケロロ管理人]
[01/16 nas_iron]
[07/01 白石]
[03/11 北大サークル情報局運営委員会]
[09/13 うどんこしょういち]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
北のロボット博士
性別:
非公開
自己紹介:
北海道生まれ。
北海道にロボットフィールドを作ろうと日々奮闘中。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
カウンター