小学生用の教科書を見ることがある。
最近の教科書はカラフルで名探偵コナンが出てきたりする。
ちょいと値の張る参考書のような感じだ。
なんとか教科書に齧りつかせようという魂胆が見える。
電電が考えるにほとんど無意味だ。
教科書は面白くなくてよい!!
例をあげよう。
ドラゴンクエストのモンスター一覧書。
これは単に登場モンスターと属性・弱点・ヒットポイントなどが
百ページを超えて延々と書かれた書物だ。
これだけ読んで面白い人はいない。
がしかし、小学生でも大人でも嬉々としてこれを読む。
それはドラゴンクエストが楽しいことを知っているからだ。
教科書を面白くする、というのはどういう意味か。
それは、ドラゴンクエストに興味が無い人々に
モンスター一覧書だけでも読んでもらおうとすることだ。
よっぽどの物好きでもなければ買わないに決まっている。
小学校では義務だから仕方なく買わされる。
ドラゴンクエストさえ面白いということがわかれば
攻略書など飛ぶように売れてしまうものだ。
宗教的な真理を指すわけでもない。
ちょっとした視点変換、過去から進化したちょっとの真理を指す。
具体例をあげよう。
教師でも親でもいいが、指導に回る立場の人間を考える。
ありきたりな真理だと、教えられる側に親身に時には厳しく、なんてのがある。
その単純な一代目真理に対しての戒めとして、
「腹を減らせた奴には、肉を与えるより狩りの方法を教えよ。」
といった二代目真理が展開される。
過保護より自立を促す言葉であり、
ある意味現代では既に使い古された言葉の一つになろう。
んで今回のテーマ。
「使い古された二代目真理は本当に使い古されたのか」
先に述べた「肉より狩り」といった内容を
今もっともらしく人に教えても
「そんなものは既に知っている」
と言われてしまいそうだ。
実際しずかちゃんものび太には
「宿題は自分でやらなくちゃ自分が困るわよ」
とのアドバイスをしている。
実際広義において狩りを教えてくれる人は少ない。
逆に言うと自分が誰かに狩りを教えることも少ない。
具体的に考えた際、
人々が二代目真理だと思ったことを
どれくらい自分の真理として行動に移しているだろうか。
ここで問題となっているのは、
「二代目真理で得たパラダイムシフトに満足してしまうこと」
であると考えている。
従来言われていたことを覆す、といった趣旨の本はそれこそ多い。
実際そこから得られるひらめき、パラダイムシフトもおおい。
目から鱗が落ちることもあるだろう。
であるにもかかわらず、人間の行動が変わりづらいのは
常識をベースとした行動に一種の慣性が存在するせいだろう。
いつの間にか自分の常識から二代目真理は剝離し、
「使い古された」というタグのもと重要度ばかりが低下する。
小さくても大きくても、個人差はあっても、
それまでの自分の常識を覆す真理に遭遇した回数は多かろう。
はたしてその中の二代目真理、どこまで自分の真理になっているだろうか。

かのフリーザさまも「息子」なんだそうですね。
戦闘力はバツグンです(笑)
ただ、はじめに断わっておきます。
子供に相手をぶちのめす腕力をつけさせようという意味ではありません(笑)
誤解なきよう。
日本の交渉力が低いということは以前から指摘されていたことであるが、
環境問題に関しても国際社会においてその力不足を目の当たりにしているようだ。
一説によると
ヨーロッパ諸国は国同士が大陸内で隣り合っており
常に争ったり同盟を結んだり貿易をしたりと
長い歴史の中で何らかの交渉を絶えず行ってきた。
ゆえに島国で海を介した交渉しかしてこなかった日本とは底力が違うのだと。
なるほどなるほど。
この「力」とは「広義での戦闘力」であると捉える。
相手を負かし、自らの利益を獲得することが戦闘力なのではない。
おそらくこれまでに何度もそれは繰り返されてきたろうし、今もそうである。
その中で人類は長期的ビジョンでの「勝ち」を見出しつつある。
イナゴのように稲を食いつくし、繁殖の限りを尽くせば
最終的に訪れるのは飢餓と絶滅である。
自分が勝ったように見えて、実は敗北していることはいくらでもありそうだ。
真に自らを「勝ち」へと導くのが「広義での戦闘力」となろう。
ここでの「真」が見えるかどうかも戦闘力の内なのだ。

今回はブックレビューではない。
著作権関係なく貼れる写真がこれしかなかったんだ(笑)
歴史アイドル、通称歴ドルをご存じだろうか。
歴史が大好きで、その知識も相当深い。
ただのアイドルというわけではないようだ。
そんな中で今回注目するのは歴ドルの「美甘子」氏である。
今日のテーマは
「歯並びが悪くても笑うとかわいい女性の不思議」
なのだ!
歯並びに自信がなくて、笑った時口に手を当ててしまう、
といった人をたまに見かけたりする。
美甘子氏はカメラを向けられるとニカーっと笑う。(まぁ一応アイドルだからな)
お世辞にもきれいとは言えない歯並びなのに、
その笑顔に魅力が宿るのは一体なぜなのか?
それは「スキマ」を最大限に利用しているからなのだよ!
彼女は笑う時、口角と歯の間に隙間ができるのだ。
笑顔が可愛いといわれる小池徹平もこの隙間ができる。
史上最強の笑顔を持つというミッキーマウスも隙間がある!
人間の体に宿る「スキマ」は魅力の鍵となるようだ。
エクボもホッペのスキマ。
うなじは首と襟のスキマ。
ジョージ・クルーニーの目じりのしわも顔の皮膚のスキマ。
また、攻殻機動隊2ndに出てくる「くぜ・ひでお」氏を参考にする(写真右側白髪の男性)
彼は全身サイボーグであるが、顔の筋肉をほとんど使わない。
顔のリアリティは筋肉等で使い込んで生まれる「しわ」や動きから生まれるのだが、
彼の顔は「造顔作家」の腕のみでそのリアリティが再現されている。
つまり、リアリティのあるいい顔を作るために作りこまれたスキマが重要になるということだ。

先日後輩からこんな話を聞いた。
「いまプロバイダのコールセンターでクレーム対応のバイトしてるんですよ。」
ほぅほぅ。なにやら大変そうなバイト。
無茶なことをいうクレーマーとかいるんじゃないの?と質問してみる。
「おっかないやつがたまにいますよー。」
話によるとそのクレーマーは新型OS『Windows7 RC版』をインストールしたようだ。
んで、このRC版にはWindows標準のメールソフトがついていない!
クレーマーは「なんでメールソフトがねぇんだよ!」とつめよる。
「大変申し訳ありませんが、私どもはプロバイダ関連のご質問しか対応できません。」
と対応するも、
「おめぇらプロじゃねぇか!んなこともできねぇのか?!」
おっかねー(笑)
仕方なくOFFICEのメーラを導入しているようだが、ノートン先生が邪魔をしているのだそうだ。
「ノートンのサポートセンターにお問い合わせ頂けますか?」
「なんで窓口を一括してねぇんだ!めんどくせーだろぅが!!」
さてさて、こまったクレーマーである。
ここで話を整理しておこう。
登場人物はバイト君とクレーマーである。
「バイト君」
プロバイダのコール対応なので、ネット契約や接続、メールアカウント等に関して対応できる。
逆に言うと、それ以外は対応してはいけない。(責任が取れない)
「クレーマー」
プロバイダが何なのかは理解していない。パソコン関連のプロだと思っている。
さて、このクレーマーが「無茶な奴」として話を終わらせることもできるが
他人のふり見て我がふり直したいところである。
クレーマー側から見て最善の策を模索しよう。
本件は正確にはクレームではない。
結果的にクレームのようになってしまったというだけだ。
クレーマーは自分の質問に対して答えが欲しい。
であるならば「誰にどう聞けば答えが得られるのか」に関して
事前調査した方が結果として効率的である。
もちろん初心者にとってはそれすら難しいことなのかもしれない。
(だったらRC版なんて使うなー!というのはグっとこらえよう)
若干邪道気味だが、それっぽいところに聞くというのも選択肢に入るだろう。
それこそ本件のようにプロバイダに聞いてみて
「MicroSoft、ノートンに聞いてみては如何ですか?」
というヒントを得るというのも一手法だ。
今回のようにクレーマーの都合でイチャモンをつけていても埒はあかんのだよ。
市役所でおいしい飲み屋を聞くようなものである。
「それは市役所ではわかりかねます。」
「おめーら札幌市管理してんだろーが!飲み屋の一軒もしらねぇのかよ!」
やさしい職員ならホットペッパーなんかを紹介してくれるかもしれん(笑)
ただ、広い視点で見た場合、
質問をする際は下調べをしておくと期待以上の成果を得やすい。
甲:「ま、マイコンって何ですか?」
乙:「ちいさいコンピュータさ。いろんな機能が付いてて面白いぜ。」
甲:「ふーん、そうなんですか・・・。(結局よくわからんかった)」
これだとまずい。
甲:「マイコンについて知りたいんですけど、PICとかH8とかAVRとかいろいろあるですねぇ。」
乙:「そうそう。俺はPICとH8使ってるんだけど、初期投資が少ないのはH8かなぁ。」
甲:「入門用にはH8ってことですか?」
乙:「PICがいいって人っもいるけどね。H8から始めるならサンプルを貸してあげるよ。」
甲:「あざーす!」
マイコンでググるだけでもこれだけの差が出るはずだ。
ビジネス書と呼ばれる類のものは山ほどあるが、
科学系の「ビジネス書」というものがなかなかお目にかからない。
日経サイエンスとかがそれにあたるのだろうか?
科学系なのにビジネス書というのがそもそも矛盾してるのか?
そんなことはあるまい!
IT、金融、営業、コンサル、組織、起業、経営。
この類のビジネス書であれば書店で山積みされている。
経営力を磨くものや組織運営の効率化。
営業のうまいやり方、金融の目の付けどころ。
その他いろいろ。
なのに!
サイエンティスト、エンジニアを対象とした
科学系ビジネス書がほとんどお目にかからないのはなぜなんだー!
私の眼に入らないだけなのかっ?
原因として
この手の対象になりうる人は結構「地味」なんじゃないかと。
サイエンス界のカリスマ!なんて人はそうそういない気がする。
もちろん「元祖」や「権威」といった人は多いが、
チームで大きなことを成し遂げるといったことに長けているというわけではないのかもしれない。
無論、多くの研究がチームプレーで成果を出していることは言うまでもない。
ただ、最低限・そこそこのチームプレーと熱意があれば
最終的には「成果」そのものがモノを言う世界である。
一般ビジネス界が「継続発展」と表現できるのに対し、
サイエンス界は「独創生産」と表現できるのではないだろうか。
そういった意味でもともと色が違うのだろう。
であるならば、それに合うサイエンス系ビジネス書というものが売れるようになるのかもしれない。
「難解理論を3分で小学生に教える方法!」
「シミュレーションのプロはここが違う!」
「エンジニアのためのパラダイムシフト講座」
「1日10分でノーベル賞を取れ!」
一部安っぽいな(笑)
この方をご存じだろうか?
マネーの虎などで有名にもなった実業家である。
とにかく厳しい!
どことなく信長や曹操を思わせるような厳しさである。
マネーの虎を見ながら「こえーなぁ」と思っていた電電であるが、
実際自分の会社内ではそれこそ「鬼神のごとく」だそうだ。
「死ぬ気で頑張ってこのザマか!」
ひぃぃ
世間には「良い上司」に関する啓発本は多く存在するが、
小林敬の「我流」に比べたらなんとちっぽけなことか!と委縮してしまいそうだ。
ここで重要なのは
「口が悪い」のと「厳しい」の違いである。
「相手を軽視して蔑む」のが前者であり、
「情状酌量を一切加味せず、同じ土俵で怒り叱る」のが後者である。
実際、競争率が高く生存率も低い業界でのし上がってきているからこその
「小林流」なのであろう。
あまりの自分の甘さに「気持のいい愕然」を覚える電電である。
そんな小林氏の名言に
「有言実行では不十分。有言即実行である!」
というものが。
いつかやるではビジネス社会では遅すぎるということ。
思いついたということは、すでにライバルも思いついている可能性がある。
いろいろ考えされられる名言だが、
ふと思いついたことがある。
先日「人生にクサビを打て」と書いたわけであるが、
スピードという観点から考えると
車のギアチェンジに非常に似ているなと感じたわけだ。
車は大抵一速(二速で発車する人もいるらしい)で発車するが、
車を将来的にスピーディーにするには、走り始めはスピードよりパワーなのだ。
有言即実行の「即」は、スピードの「即」ともとらえることができるが
実際行うという場合には「即」始めるための「起動力」が必要なのだろう。

昔、木を切ったり薪を割ったりする際に使用された楔(くさび)。
ドアストッパーなどもクサビのうちにはいるだろう。
また、古い木造建築などでは木と木の接合部にクサビを入れて頑丈に固定してもいる。
クサビを入れる、という行為に注目してみよう。
薪を一度にかち割るのはなかなか大変である。
同じように建造物の頑強性をクサビで実現するのも手間がかかる。
しかしながら、
ちょっとした隙間にクサビをはめ込み、
金槌等でコンコンたたいていくことで
それらを実現することは可能だ。
志を大成させるということは
大木を切り倒すことに似ている。
容易ではなかろう。
しかしクサビの力は偉大である。
最初のうちはたいした効果を得られないが
少しずつ少しずつ、深く深く、打ち込んでいくと
後半のほうが一打ちの効果が大きくなるのだ。
深く入り込んだクサビの影響力が大きくなるというわけだ。
小さい隙間に小さいクサビをいれ、大きな隙間を作る。
大きな隙間に大きなクサビを入れて木を倒す。
大木を倒すことにあせってしまうと、
小さい隙間に大きなクサビを入れてしまおうとする。
今時分はどの隙間にどの大きさのクサビを入れているのか。
彼には一人の子供がいる。
親亀は子亀を溺愛した。
目に入れても痛くないとはこのことだ。
この子のためなら命も惜しくないと。
どんな苦難からも子供を守ってやろうと。
その「苦難」とやらはすぐに訪れた。
とてもとても暑い夏の日。
じりじりと照りつける太陽に親亀はいらだちを隠せない。
こんなに暑くては子供が熱射病になってしまう。
オゾンホールとかで紫外線もやばいにちがいない。
日焼けだって皮膚癌の要因になるそうじゃないか。
「なんて太陽なんだ!」
そして親亀は子亀に言った。
「日中は池の底でじっとしていなさい。」
子亀は外に出たがったが、親亀はそれを許さなかった。
数年後、親亀は子亀の異変に気がついた。
どうしてうちの子の甲羅はこんなにも柔らかいのだろう?
親亀はそれが日光浴不足だということに気がつかなかった。
愚かにも親亀はそれを「子亀の個性」と決め付けた。
甲羅の柔らかい子亀はよく怪我をした。
仲間と同じように甲羅に身を潜めても、
仲間と同じように身を守れない自分に不甲斐無さを感じた。
子亀は亀に問うた。
「どうして僕の甲羅はこんなに役立たずなの?」
親亀は苦し紛れに言い訳した。
「お前は周りの亀よりも、よっぽどデリケートなのだ。とても繊細で上品なカメなのだよ。」
いまさら太陽を浴びろとは親亀のプライドが許さなかった。
その代償は子亀が払うことになる。
事あるごとに親亀は子亀を危険から「守る」と称して遠ざけた。
陸に上がることも出来なければ、狩りをすることさえ出来なかった。
「お前は上品で繊細なカメだから。」
親亀のプライドは子亀のプライドをじわじわと蝕んだのである。
そしてある日、珍しく子亀は陸に上がった。
親亀の「保護」が息苦しくてしょうがない。
友人たちとひと時のおしゃべりを楽しんだ。
しかし、自信のない子亀は単に愛想笑いで話を合わせるばかりであった。
そんな子亀たちに一匹の獣が近付いてきた。
池に逃げ込む暇もなく、子亀たちは一斉に甲羅に身を潜めたのである。
腹を空かせた獣はカメを一匹口に放り込んだが、
とても硬くてどうにも歯が立たない。
空腹に勝てぬこの獣は未練がましく他の亀も口に放り込んでは
ガチガチと噛んだが、最後には諦めて吐き出したのであった。
去るかと思われた獣であったが、ひとつだけ色の違う甲羅を見つける。
薄い色をした例の子亀である。
獣は深く考えずに子亀を口に放り込んだ。
獣の牙はいとも容易く子亀の体に到達し、獣は空腹を満たした。
~もやしを育てて太陽をさえぎる愚 Fin~
棚頭傀儡
一線断時
落落磊磊
(生死の去来するは
棚頭の傀儡なり
一線断ゆる時
落落磊磊)
死の訪れは
あたかも操り人形の糸を切ったようである。
一度にガラガラと音をたてて崩れ落ちる。
壊れた人形の美しさは
稼働時の美しさの面影を持つ廃墟的美意識である。
ゆえに「壊した」よりも「壊れた」ほうが意味を持つ。
最後の一本の糸が切れるまで踊り続ける操り人形。
その踊りが意味を持つのは偶然のような必然の終焉なのかもしれない。
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
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1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
北海道にロボットフィールドを作ろうと日々奮闘中。