二足歩行ロボットは穀潰し? 災害で何一つ役に立たず
http://www.scienceplus2ch.com/archives/2929954.html#more
うーん。
記事といっても掲示板ですから。
記事タイトルに一種の悪意を感じずに入られませんが、
災害に対して日本製ロボットが導入されていないのも事実です。
機織機を原点に、産業方面で圧倒的な力を誇る日本製ロボット。
ASIMOや受付嬢ロボットは言ってみれば次世代型とよべるもの。
次世代型がメディア等によって世間に公開される際、
「ほう、これは面白い」
という印象がつよく、またそれを狙っている感も否めない。
本来は特にレスキュー関連であれば、
「これはぜひとも欲しいね!」
と思ってもらえなければならないわけだ。
にしては、ずいぶん華奢な日本製。
もちろん大型重機並みのロボットも存在するが、
最近ほとんど活躍を聞かなくなってしまった。
日本で鉄道が走り始めたころ、
乗客たちは「まるで鉄砲玉のようだ」と
今後の発展を疑わなかったという。
車然り。飛行機然り。パソコン然り。携帯電話然り。
ロボットは?
どこと無く方向性としてアーティスティックな印象もあろう。
将来の実用性を見据えつつも、
科学的工学的な「美しさ」「巧みさ」の追及、そして評価。
車屋といえば?ときかれた際、
トヨタ、ホンダ、日産・・・と色々出てくるだろう。
要は「車としての実物」を生産しているところという概念だ。
実際一言で車といっても、車単体で車社会が作れるわけではない。
道路システム、ガソリンスタンド、店舗、輸送、教習場、等々。
ロボット屋というと、
車屋同様に様々な要素が必要となる。
しかしならが、ロボット研究者といわれると「ロボット作っている人」という印象になってしまう。
基礎研究やシミュレーション、ほぼ数学屋、ほぼ物理屋、設計者、開発者、デザイナー、等々。
災害によって物資の輸送が急務である際、
「車関連の人!何とかして!」となりやすいが、
教習場やガススタの人員はピンポイントでの対象ではない。
もちろんその状況下で出来ることはあろう。
が、「車関連の人」と対象した人間側のニーズ、想像からは大きく逸脱する。
そういった意味で、
「こういうときこそロボットが役に立たないとダメじゃん!」
といってASIMO等を非難しても始まらないのである。
かといってこれは「役に立つロボットがいない」ことの肯定論とはならない。
以上をまとめると、
1.日本には多くのロボットがいるが、活動対象がレスキューとは限らない(一部でしかない)
2.レスキューロボットの多くは、災害を想定した「研究」であって「訓練」ではない
3.ロボットという単語を一まとめにして使っても、レスキューの将来は見えてこない
大別して以上3点となります。
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