なんだかケロロのブログをいつも見てくださっている人が多くなってきたようで、
ケロロとしてはとてもうれしいです。
がんばって更新しないとね。
第一回目アンケートの結果に関するケロロの考察をもう少し書いてみよう。
「サンプルがもっとあればよかった」
とのご意見を頂きました。
第一回目のサンプルロボットは全部で5台。
ロボットフィールドプロデュース専用に用意したのは1台だけ。
用意することを目的とするのであれば専用サンプルが1つというのは少ない。
しかし、ロボコンの結果から考えると「サンプルを模倣したロボットの多くは思うような結果が出せてない」。
とくにクワガタタイプを選択した小学生諸君は「腕力不足」と「細かい動きが出来ない」ことで悩んだに違いない。
クワガタタイプは「つまむ」とか「はさむ」とかいう動作は苦手なのです。
ユーフォーキャッチャーと同じですよ。つかんだからといってそれが持ち上がるかというとそうではない。
もちろんモータをパワーアップしたりすることでそれを補うことは可能かもしれませんが、
限られたパーツでそれを実現するのであれば、やはり最適な選択とはいえないでしょう。
クワガタタイプが得意なのは「抱きしめる」ことなのです。
つかむ対象とアームの形がマッチしたときに「がっちり抱きしめる」ことが出来るんですね。
昆虫のクワガタは相手を攻撃する際の流れとして、
1.自分のツノでがっちりはさめる(抱きしめる)場所を探す
2.角の形と相手の胴体の形がマッチするところを探してがっちり抱きしめる
3.巴投げ(?)
クワガタのツノのあの微妙な曲線をよく見てください。
単に内側にカーブしているだけではなくて、相手の胴体を上からつかみ上げるために
下方向にもうまい具合にカーブを描いているのですよ。
ここら辺でもやはり普段からの「観察感」が大事になってくるわけですね。
それを踏まえたうえでクワガタロボットを作るというのはなかなか難しいですよね。
「競技に最適なロボットの機構を考えて作る」ということから
「サンプルロボットをいかに忠実に模倣するか」にシフトしてしまった可能性を否定できないと思うのです。
ただ、全体の目標としてケロロが考えるのは
「競技において優れた点数を出すこと」ではなく、
「パーツを集めてロボットを作り、競技をするという一連の流れを完成させること」でした。
以上の目標を達成するだけであればサンプルを大量に用意したほうが良いが、
根底に流れていて欲しいのは「悪戦苦闘」と「時間との戦い」である。
クワガタタイプを使用してうまくいかなかったという経験から、
なぜクワガタタイプという選択がミスだったのか、もしくはクワガタタイプをどう改良すればよいのか。
そのような思考発展があればむしろケロロとしては精巧なわけです。
加え、第一回目の中で生まれたロボットたちの多様性は
結果的に少なかったサンプルのせいで発生したものなのではないかとも考えております。
「完成図」が見えている、ということの大事さは体験した人でなければ理解しにくいものであるが
ロボットを作るうえでもやはりイメージトレーニングは大事になってくる。
大学の授業中にイメージトレーニングしてノートを書き損じたことも多々ありますが(笑)
ということで第2回目もあまりサンプルは用意しないことにしようかなと考えています。
第一回目のときと同じように機構提案だけして、それを実物化するのは参加者にお任せということで。
第2回目も終わった後で最終的な結論を出そうかなと思います。
ケロロとしてはとてもうれしいです。
がんばって更新しないとね。
第一回目アンケートの結果に関するケロロの考察をもう少し書いてみよう。
「サンプルがもっとあればよかった」
とのご意見を頂きました。
第一回目のサンプルロボットは全部で5台。
ロボットフィールドプロデュース専用に用意したのは1台だけ。
用意することを目的とするのであれば専用サンプルが1つというのは少ない。
しかし、ロボコンの結果から考えると「サンプルを模倣したロボットの多くは思うような結果が出せてない」。
とくにクワガタタイプを選択した小学生諸君は「腕力不足」と「細かい動きが出来ない」ことで悩んだに違いない。
クワガタタイプは「つまむ」とか「はさむ」とかいう動作は苦手なのです。
ユーフォーキャッチャーと同じですよ。つかんだからといってそれが持ち上がるかというとそうではない。
もちろんモータをパワーアップしたりすることでそれを補うことは可能かもしれませんが、
限られたパーツでそれを実現するのであれば、やはり最適な選択とはいえないでしょう。
クワガタタイプが得意なのは「抱きしめる」ことなのです。
つかむ対象とアームの形がマッチしたときに「がっちり抱きしめる」ことが出来るんですね。
昆虫のクワガタは相手を攻撃する際の流れとして、
1.自分のツノでがっちりはさめる(抱きしめる)場所を探す
2.角の形と相手の胴体の形がマッチするところを探してがっちり抱きしめる
3.巴投げ(?)
クワガタのツノのあの微妙な曲線をよく見てください。
単に内側にカーブしているだけではなくて、相手の胴体を上からつかみ上げるために
下方向にもうまい具合にカーブを描いているのですよ。
ここら辺でもやはり普段からの「観察感」が大事になってくるわけですね。
それを踏まえたうえでクワガタロボットを作るというのはなかなか難しいですよね。
「競技に最適なロボットの機構を考えて作る」ということから
「サンプルロボットをいかに忠実に模倣するか」にシフトしてしまった可能性を否定できないと思うのです。
ただ、全体の目標としてケロロが考えるのは
「競技において優れた点数を出すこと」ではなく、
「パーツを集めてロボットを作り、競技をするという一連の流れを完成させること」でした。
以上の目標を達成するだけであればサンプルを大量に用意したほうが良いが、
根底に流れていて欲しいのは「悪戦苦闘」と「時間との戦い」である。
クワガタタイプを使用してうまくいかなかったという経験から、
なぜクワガタタイプという選択がミスだったのか、もしくはクワガタタイプをどう改良すればよいのか。
そのような思考発展があればむしろケロロとしては精巧なわけです。
加え、第一回目の中で生まれたロボットたちの多様性は
結果的に少なかったサンプルのせいで発生したものなのではないかとも考えております。
「完成図」が見えている、ということの大事さは体験した人でなければ理解しにくいものであるが
ロボットを作るうえでもやはりイメージトレーニングは大事になってくる。
大学の授業中にイメージトレーニングしてノートを書き損じたことも多々ありますが(笑)
ということで第2回目もあまりサンプルは用意しないことにしようかなと考えています。
第一回目のときと同じように機構提案だけして、それを実物化するのは参加者にお任せということで。
第2回目も終わった後で最終的な結論を出そうかなと思います。
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楽しかった~
1回目に参加させていただいた母です。私も同感(サンプルは少なくていい)です。ロボット製作の過程で、模倣ではなく、その子の創造性を大事にしてくださっている様子が良くわかりました。
うちの子(5年生)は普段は人見知り気味ですが、あの日は別人のように、しつこくスタッフの皆様に質問して、自分のイメージと、機体の隙間を埋められたようです。
多様性を生んだのは、同じ教室で、同時進行であったことも影響しているのかなとも思いました。もの作りの楽しさと、仲間とかかわる楽しさと…親子ともに楽しい時間でした。2回目もがんばってください。改めてスタッフの皆様に感謝。
うちの子(5年生)は普段は人見知り気味ですが、あの日は別人のように、しつこくスタッフの皆様に質問して、自分のイメージと、機体の隙間を埋められたようです。
多様性を生んだのは、同じ教室で、同時進行であったことも影響しているのかなとも思いました。もの作りの楽しさと、仲間とかかわる楽しさと…親子ともに楽しい時間でした。2回目もがんばってください。改めてスタッフの皆様に感謝。
お楽しみいただけたようでなによりです!
>tetsuko65さま
コメントありがとうございます。
やはりサンプルは少ないほうがいいですか。
子供たちの創造性を引き出すというのはとても大変な事で、おととしの子供未来博覧会でロボコンがあった際にアシスタントをしたのですが、そのときに子供たちの指導にあたった先生方はまさにカリスマでした。これほどまでに子供たちから能力を引き出せること自体もすごいと思いましたが、その子供たちの潜在的な創造力にも脱帽でした。ダンボールとCDディスクから歯車を作るとか思いつかないです!
加え、tetsukoさんのおっしゃるとおり同時進行で刺激を与え合いながらの製作もよかったようです。またこのような場面を作れたらと思っておりますので、その際はぜひご参加くださいませ。
コメントありがとうございます。
やはりサンプルは少ないほうがいいですか。
子供たちの創造性を引き出すというのはとても大変な事で、おととしの子供未来博覧会でロボコンがあった際にアシスタントをしたのですが、そのときに子供たちの指導にあたった先生方はまさにカリスマでした。これほどまでに子供たちから能力を引き出せること自体もすごいと思いましたが、その子供たちの潜在的な創造力にも脱帽でした。ダンボールとCDディスクから歯車を作るとか思いつかないです!
加え、tetsukoさんのおっしゃるとおり同時進行で刺激を与え合いながらの製作もよかったようです。またこのような場面を作れたらと思っておりますので、その際はぜひご参加くださいませ。
感謝しています。
サンプルが多くなかったことは、子供の創造性を引き出す上で大切だと思います。しかし、それ以前に親子共々完成図のイメージが充分出来ていなかった事が、後半の追い込みで悩んでしまいました。子どもがゴミ収集、又は分別を造りたいのか、両方の機能を備えたものを造りたいのか辺りがはっきりしていなかった事でしょうか?親子の共通理解が不足していた?ただ、子ども自身は、考え・造る事を充分楽しんでいた様です。(いつもおしゃべりな息子が、無口になり取り組んでいた・帰り道及びその後数日間は、ロボコンの話が続きました)私の偏見かもしれませんが、最近の子どもはあまり考えることをしない?、考える機会がないのでしょうか?そういう意味で今回の企画は120%楽しませて頂きました。また、同じ様な企画が有ったら行きたいと言っています。よろしくお願いいたします。
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やはりライオンの子は崖から突き落とさねばなりません(笑)
ロボットフィールドプロデュースは一種のコンサルティング業なのです。参加者のニーズにあったロボットをスタッフの経験と知識の中から探し出し、的確な機構・戦術を「ちらっ」と教えるわけです。少しずつヒントを出して、あとは参加者に「苦しんで」もらえるように仕組んであります。
そう、このロボットフィールドプロデュースの醍醐味は参加者が「意欲的に苦しむ」ところにあるわけですね。特に小学生諸君はとても楽しそうでした。保護者の方々も真剣そのもの。2日間というスケジュールの中でフルに創造力を使ったのではないでしょうか。
考えなくてもよい状況、たとえば「答えが存在するとわかっている」もしくは「聞けば解答が返ってくる」のは理想とは程遠いでしょう。ゆえに「考えなければならない状況に追い込む」必要があると考えたわけです。そして「考えなければならない」から「考えたい」へとシフトできればこれに勝るものはないはずです。そういった意味でやはりフィールドは重要な位置を占めるのでしょう。質の高いフィールドをプロデュースできるよう、今後とも精進いたします。
ロボットフィールドプロデュースは一種のコンサルティング業なのです。参加者のニーズにあったロボットをスタッフの経験と知識の中から探し出し、的確な機構・戦術を「ちらっ」と教えるわけです。少しずつヒントを出して、あとは参加者に「苦しんで」もらえるように仕組んであります。
そう、このロボットフィールドプロデュースの醍醐味は参加者が「意欲的に苦しむ」ところにあるわけですね。特に小学生諸君はとても楽しそうでした。保護者の方々も真剣そのもの。2日間というスケジュールの中でフルに創造力を使ったのではないでしょうか。
考えなくてもよい状況、たとえば「答えが存在するとわかっている」もしくは「聞けば解答が返ってくる」のは理想とは程遠いでしょう。ゆえに「考えなければならない状況に追い込む」必要があると考えたわけです。そして「考えなければならない」から「考えたい」へとシフトできればこれに勝るものはないはずです。そういった意味でやはりフィールドは重要な位置を占めるのでしょう。質の高いフィールドをプロデュースできるよう、今後とも精進いたします。
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北海道生まれ。
北海道にロボットフィールドを作ろうと日々奮闘中。
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