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議題があり、それに関して討論する際
もちろんのこと人々は意見をいう。

ところが、賛成にしろ反対にしろなんとなくズレたことを言う人がいる。

例を挙げよう。
先日「マイカーを持つべきかどうか」といった議題に関してAさんが意見を述べた。
「基本マイカーは要らないというのが私の考え。
マイカーを持つ必要が明確でなかったり、市営交通類で事足りる場合は
持たないほうが経済的である。」
との意見を出した人がいた。

それに対する「ピントのずれたBさん」の反対意見。
「私は自分の母を介護せねばならず、その仕事のためにもマイカーは生活に欠かせない。
環境に悪いことはもちろん分かっているが必要な人は持ってもいいと思っている。
そんなことも分からずマイカーを捨てろという人の考えが理解できない。」

ピントがずれているのは一目瞭然だが、Bさんは大真面目だ。
ずれている点を明確にあげるとすると、

Aさんは「どうしても必要な人以外は持たないほうがかえって経済的」と言ったのに対し、
Bさんは「介護活動にはマイカーが欠かせないのに、どうしてマイカーを要らないと言うのか?」と。

AさんからすればBさんはマイカーが必要な人であるのに、
まるでBさんはAさんから意見攻撃されたかのような気になってしまったようだ。

第三者から見れば明らかなことも、当人になるとどうしてか「飛んで」しまう。

この現象に対する電電の考察は、
人間とは相手の考えと自分の考えが正反対だと「思う」と、
一種思考の臨戦態勢に入ってしまうのではないか、ということなんだ。

臨戦態勢に入った脳は、崩されまいとしてさまざまな思考防壁・論理防壁を構成する。
Bさんの脳はAさんの「基本マイカーは要らない」という最初の文章で臨戦態勢に入り、
「私の生活にはマイカーが欠かせないのに、要らないという意見が通ってしまったら大変!」
となったのではあるまいか。そこでBさんの脳はそれに対抗するべく「武器」を用意する。

「私は介護をしているからマイカーは絶対必須」
「人にはいろいろな環境があってそれによってはマイカーも許されるべき」
「環境に悪いと言うことも把握したうえで言っているということをアピール」

おそらくこの「武器」を用意するために多くの思考力とエネルギーを使用し、
Aさんの意見を包括的に捉えることが出来なくなった、というのが電電の推測だ。

ちなみにこの推測は電電の経験にも基づいているw 私も経験ありますよ。


相手の意見に反応し、即座に自分の論理展開が出来るのは大事ではあるが
Bさんのように的外れにならないことが重要であろう。
そのために必要なのが「引っ張られない力」だと電電は考える。
Bさんは典型的な「賛成派」に勝手に「引っ張られた」のではないか。

この議題「マイカーは必要か」というのは結論として「必要・不必要」の二者択一を求めているのではなく
マイカーというものを考え、その捉え方を改める(再認識する)ところにその目的がある。

思考の多様性を兼ね備えた、「二者択一に引っ張られない力」が意見をいう力だ。
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